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特集 最近の国際的動向
WFOT理事会の動き
Report: Executive Board of WFOT (World Federation of Occupational Therapists)
本村 信子
1,2
Nobuko KIMURA
1,2
1(社)日本協会 WFOT
2東京大学医学部付属病院
1Japanese Association of Occupational Therapists, Inc. WFOT Delegate.
pp.23-25
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102774
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はじめに
6月初めのアムステルダムは気温30度という真夏の暑さでここも異常気象に見舞われている様子であったが,第15回世界作業療法士連盟(WFOT:World Federation of Occupational Therapists)代表者会議は特別波乱なく進行していった.
1952年にWFOT発足以来,2年毎に代表者会議を,4年毎に国際学会を開催してきた(表1).日本は1972年に正会員として認められ,今年で国際年齢10歳になった.各国の正会員認可年は表2のごとくである.
代表者会議が近づくにつれ各委員会からアンケートや前もって検討すべき報告書などが送付され,正にpaper warという感があった.参加する前はWFOTの組織や機能が今一つピタッと理解できず,期日に追われて必要な返事を出し義務を何とか果すことに終始しているのが現実であったが,今回会議に出席し,国際年齢30歳の各国の熱い討議や,一国の解決策が他国には問題として波及することを直に見聞し,またアジアや一部のヨーロッパ国の人々から「進歩の速い日本」のあるべき姿やとるべき役割りなどを話されたりして,WFOTの機能の理解が深まったと共に「自国の問題に手一杯なんです.」と言ってはいられない段階に日本も入っているということ,またそれを考えずにはいられない立場に立たせられつつあるということを認識した.
今回の参加国は正会員28カ国中24カ国,準会員7力国中3カ国,計27カ国である.多くの議題の中からWFOT および日本の立場から主要と思われるものを選んでみた.
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