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特集 最近の国際的動向
理学療法の国際的動向―第9回WCPT学会に参加して
International Trends in Physical Therapy: From 9th International Congress of WCPT (World Confederation for Physical Therapy)
森永 敏博
1
Toshiro MORINAGA
1
1京都大学医療技術短期大学部
1Kyoto University, School of Allied Health Professions, Division of Physical Therapy.
pp.9-14
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102771
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はじめに
1982年5月23日から28日にかけてスウェーデンの王都ストックホルム市において,第9回WCPT国際学会ならびに第10回WCPT総会が開催された.筆者は日本理学療法士協会会長とともに日本の代表として,その他6人の参加者とともにこれに出席した.
いうまでもなく世界理学原法連盟(World Confederation for Physical Therapy,W.C.P.T.)は,理学療法における国際協力をその活動の主旨とし,国際連合の関係機関およびその他の国際機関と協力しながら,世界各国におけるリハビリテーション医療の充実と進歩・向上を図るための多彩な活動を行っている.そして各国政府および個人を問わず情報や助言・援助を提供するだけでなく,世界の理学療法発展のために指導的役割も演じている.その構成は理学原法を行っている世界中の国々45ヵ国(今回新たに加入を認められた中華民国とシンガポールを含む)によって構成され,構成員の合計は108,381名にのぼる.しかし世界諸国の大半は理学療法士の不足に悩み,リハビリテーション医療の需要に応じきれないのが実状で,WCPTの占める義務と責任はますます大きくなりつつある.
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