とびら
高齢化社会に向けて
黒川 幸雄
1
1国立療養所東京病院
pp.599
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102691
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誰しも一定の年齢になると身内に老人をかかえその姿を考えながら生きてゆくことになる.私自身についても然り,そして老人のことを想う時哀調が響く.
1982年5日2日の総理府統計局の推計人口調査結果によると1981年10月1日現在の65歳以上の老年人口は9.3%と依然と上昇値を示している.他方で出生児数は7万減少している.厚生省人口問題研究所の予測による老年人口推移は,1940年345万(4.4%),1950年411万(4.9%),1960年535万(5.7%),1970年733万(7.1%),1980年1,043万(8.9%),1990年1,391万(11%),2000年1,906万(14.3%),2010年2,309万(16.7%),2020年18.8%,ピークは20%を上回り,15年以上そうした状態が継続するということである.
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