本の紹介
「脳性まひ児の学習基礎能力(就労準備の治療訓練プラン)」―B. Brereton,J. Sattler,M. Ironside著 木村信子,宮前珠子訳
大西 麓子
1
1東京都北療育園
pp.224
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102612
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十数年前,訳者のひとり木村氏から就学準備の治療訓練プログラムについての具体的なアイディアとテクニックについて講義を受け,職場にもどり,教材の一部を作成した事を思い出し,この本を読んだ.当時,脳性麻痺児や片麻痺患者を治療しているOTがどんなに学習障害について学びたかったか,今思えば“早く訳本が”という思いで原本を購入した人もあった.昨年末,OT協会主催の感覚統合理論の研修会と並行してこの本が出版されたことは,今なお,この問題が大きくあるのだと考えさせられた.この本は,スパスティックセンターで過去9年間使用されて来たものであり,知的レベルが3歳~5歳半の脳性麻痺児の治療のために考案されている.
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