本の紹介
「Homemade Battery Powered Toys and Educational Devices for Severely Handicapped Children」(第2版)―Linda J. Burkhart著
アンドリュー ポール
1
1アイオワ大学附属ホスピタル・スクール
pp.228
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102614
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
重度重複発達障害児を治療する上で,患児の動機づけのために,特別に改良した電池おもちゃなどがほしいという希望がよく生じる.しかし,リハ工学者に依頼し,それぞれの思いつきを実現させることは不可能に近い.たとえリハ工学者が身近にいても,その専門家の仕事は経済的にも時間的にも貴重なものである.工学者がいない場合こそ,療法士自身が簡単におもちゃを工夫できれば,治療の上で創造力の応用範囲が広くなるであろう.
本小冊は,電気分野に弱くかつ予算の厳しい療法士のためのdo it yourself手引きで,多種類のスイッチの作製,電池入りおもちゃなどとのつなぎ方,治療応用の提案まで説明してくれるものである.本の通り,種々のものを作ったり,改良をしたり,(不要になった時に)分解したりすることによって各種障害児に対して何らかの適宜したものを展開させられるであろう.大人の障害者にももちろん応用できる.安価で作りやすいという点で応用の展開が現実的に可能になる.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.