特集 脳性まひのリハビリテーション
Ⅲ 乳幼児期の脳性まひ
幼少脳性まひ児の呼吸訓練の実際
大塚 欣壮
1
1札幌肢体不自由児綜合療育センター
pp.603-607
発行日 1972年12月9日
Published Date 1972/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104318
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CP児の呼吸の問題点
呼吸を言語の表出過程あるいは効果過程でみるときは‘共鳴・構音とくに発声とは実際上分離できないものである.この面から幼少CPとくにアテトイドの呼吸が,吸啜や咀しゃく・嚥下などとともに,話し言葉のもっとも基本的な生理的レディネスの問題とされてきた.一方,幼少アテトイドにおける胸郭の変形や呼吸筋の機能的な異常が,呼吸循環の生理面でも複雑な問題をもっており,呼吸訓練は全身的な運動機能の成熟の一部としてなされなければならないことも強調されてきた.
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