プログレス
自殺についての最近の動向
pp.65-64
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102562
- 有料閲覧
- 文献概要
自殺は,文明病といわれるように,総じていえば世界的に年を追ってふえる趨勢にあり,わが国についても同様である.以下,その要点をまとめよう.
1.自殺の頻度
わが国の自殺率は,戦後急速に上昇し,昭和33年には人口10万対25.7と頂点に達した.これは当時の世界最高であった.その後は,急速に低下し始め,42年には14.2となっていたが,それを境に再び上昇に転じ,以来今日まで毎年少しずつふえ続けている.54年には18.0である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.