プラクティカル・メモ
スパイク付ブーツ型SLBの試作
進藤 伸一
1
,
石田 睦雄
2
1中通リハビリテーション病院
2石田義肢製作所
pp.978-979
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102527
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東北地方など雪の積る地方においては,冬に屋外でSLBを使用することは非常に困難で,能力的には歩行が可能であっても,家にとじこもっている障害者は,けっして少なくない.
我々が行った調査でも,冬に限って歩行能力が低下するものの88%は屋外歩行群で,しかもこれらのうちの71%はSLB,あるいは杖使用者であった.また,冬の心配ごととして,雪道で滑ることを機能低下に次いで第2位にあげている(詳しくは,第16回日本理学療法士学会で報告).これらの結果は,雪に強いSLBあるいは杖のニーズの大きさを示している.今回,我々は雪に強いSLBとして「スパイク付ブーツ型SLB」を試作したので,その一部をここに紹介したい(図1).
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