今月の主題 脳磁図で何がわかるか?
総説
てんかんスパイクの磁場源解析(成人)
亀山 茂樹
1
,
村上 博淳
2
Shigeki KAMEYAMA
1
,
Hiroatsu MURAKAMI
2
1国立病院機構西新潟中央病院
2国立病院機構西新潟中央病院脳神経外科
キーワード:
てんかん
,
スパイクダイポール
,
磁場源イメージ
Keyword:
てんかん
,
スパイクダイポール
,
磁場源イメージ
pp.1011-1017
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102059
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脳磁図(magnetoencephalography;MEG)は,現在てんかん焦点の局在診断に最も応用され,てんかん外科においては特に期待の大きい術前評価の一つである.焦点の可視化はMEGの最大の武器である.MEG解析での問題点は,主として発作間欠時のてんかんスパイク解析であり,真にてんかん原性を反映するようにスパイク定義を明確にしてそのダイポールの磁場源を解析することが重要である.また,ダイポールの局在のみではなくそのモーメント方向も重要な情報であることを忘れてはならない.MEG解析の基本を理解して焦点局在診断と焦点切除のためのガイドとして役立てることが大切である.
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