一般検査室から私の一枚
計算盤からおたまじゃくし
大田 喜孝
1
1医療法人雪ノ聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター
pp.1345
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102299
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新生児の髄液中に奇妙なおたまじゃくし様細胞が出現した.
おたまじゃくしの正体は小脳皮質のプルキンエ(Purkinje)細胞である.樹状突起を伸ばす細胞は60μm以上はあろうか.プルキンエ細胞の周囲には小脳分子層の小組織片やリンパ球様の顆粒層細胞までが見てとれ,見事なまでに小脳組織そのものを反映している.20数年前の顕微鏡写真であるが,すべての条件が揃ってこそ初めて撮影できる貴重な一枚である.
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