コラム 私のこだわり
手術者用の椅子
直井 信久
1
1宮崎大学
pp.297
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102505
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硝子体手術で私がこだわっているのは何かと問われたが,私はあまりこだわりのない術者ではないかと思う。硝子体術者をあえて分類するとすれば,multifunctionの器具を使用するかどうかで分けられるであろう。私は明らかにそれらを使わないほうに入る。
私はすべてとはいわないまでも,多くの新発売の器具を試してきた。さまざまなコンタクトレンズ(正立も,倒立も,内部にミラーを組み込んであるものも),コンタクトレンズの支持リング,各種水平剪刀,マニピュレータ(Grieshaber),内視鏡組込レーザープローブ,ライトガイド付剪刀,Tornambe先生のTorpedo等々。そのなかでルーチンの使用器具として生き残ったものはまったくない。そういう意味で私は硝子体手術のミニマリストである。
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