特集1 '80年代の幕開けを迎えて
'80年代の作業療法界の展望
人間復活をめざして/専門職への努力を/'70年代の歩みをみつめて/'80年代への課題と夢
池松 洋子
1
,
近藤 敏
2
,
安達 克巳
3
,
望月 秀郎
4
1福間病院
2九州リハビリテーション大学校
3北海道立精神衛生センター
4鹿教湯病院
pp.10-11
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102068
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- 文献概要
私が,精神病院付設のデイ・ケア・センターで,患者たちと関わるようになって5年になる.
この間に,いろいろな患者が出入りした.デイ・ケアが,病院と社会とのかけ橋となって,うまく社会復帰できた者もいるが,反面,デイ・ケアから遠のいた後,再入院に至った者や,社会生活を営むことを望みつつも,デイ・ケア・ホスピタリズムの傾向にある者も出てきている.社会生活に自信のない患者たちにとって,デイ・ケアは,仲間がいるし,いつでも相談に乗ってくれるスタッフがいる.また,自分に合った活動に参加できる,等の理由で,社会復帰への自信づけになるようである.
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