本の紹介
「分裂病の生活臨床」―臺弘編
鈴木 明子
1
1北海道衛生部衛生大学設立準備室
pp.807
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102040
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精神科で働らく人にとって,初心者から長年のプロに至るまで,どのように勉強しても最後まで把え切れないのが,精神分裂病である.あまりにも個人差があり過ぎて疾病の構造論すらも諸説があるのである.そうなると必然的に治療の方針づくりにも多様性がでてくる.
一般的に結果としては院内での治療効果をあげることに全力投入し,院内寛解と呼ばれる状態まで持っていっても,社会生活をすると再発してしまう.最も難しい問題がこの本の柱である.
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