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臺所の改善
川畑 愛義
pp.242
発行日 1950年4月15日
Published Date 1950/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200630
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住宅の改善は,「台所と便所の合理化」に重点がおかれる。にもかかわらずわが,國においてはまことにこれがふしぎなほど行われていない。住宅不足とはいいながらも,相当に新しい家がたちつつある。しかしそこには衞生上一歩の前進すらみとめることができない。台所改善の実のあがらないのは,主婦の発言力がまだ用いられないからであろうか,それとも主婦自身衞生的に無知なためであろうか。それでも都会の台所はかなりよくなつた点をみとめることができる。しかし農村の台所のいかに旧態いぜんとして不衞生・不能率・不便利であることよ。これらはかならずしも新築する必要はないが,わづかの改造と運用で相当な効果をあげうることができるはずである。
それでは,台所改善の要点はどこにあるか,つぎにかんがえられる数項をかかげて參考とする。図はC. I. E. の好意によるもので,標題には,One of the chartson exhibit for a C. I. E. housing and community Planning projectとある。
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