Japanese
English
研究と報告
肩関節周囲炎における臨床的検討
Clinical Investigation of Shoulder Periarthritis
稲垣 稔
1
,
稲垣 かず子
1
,
為実 芳弘
1
,
豆鞘 富美江
1
Minoru INAGAKI
1
1信原病院
1Nobuhara Hospital.
pp.485-494
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101948
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
肩関節周囲炎はその臨床像や病態の捉え方によって多くの診断名が付けられており,実にその数は100を超える.
我が国においては,この疾患に対する本態の究明が十分明らかにされていないこと,および診断基準が統一されていないなどにより“いわゆる五十肩”として一括して取り扱われている.
疼痛性肩関節制動症,“いわゆる五十肩”の位置づけを明らかにするため,当院では昭和51年10月までの6年6カ月間における外来新患数27,570人のうち,約7%に当たる2,005人の肩関節周囲炎を整理し,病態を検討し分類している.その肩関節周囲炎の分類と診断基準を紹介し,理学療法(以下PTと略す),および訓練の対象となり得た163症例,166関節について臨床像を分析しながらセラピストの立場から関節の動きを中心に意見を述べたい.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.