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研究と報告
駒ヶ根病院における作業療法の現状―精神病院作業棟からの報告,そのⅠ
Present Status of Occupational Therapy in Nagano Prefectural Komagane Psychiatric Hospita (Report 1)
勝又 睦夫
1
,
小沢 伸二
1
,
岡部 徳雄
1
,
寺沢 令子
1
Mutsuo KATSUMATA
1
,
Shinji OZAWA
1
,
Norio OKABE
1
,
Reiko TERASAWA
1
1駒ヶ根病院 精神科
1Nagano Prefectural Komagane Mental Hospital.
pp.495-498
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101949
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はじめに
我々は現在行われている駒ヶ根病院の作業療法について,“てれでいいのか”という疑問と,“今後どうすべきか”という提起の目的でこの小論を報告したい.作業療法は戦後昭和28年ころから都立松沢病院の石川8),国立武蔵療養所の関根14),小林11)らの手で実践されて似来,現在では多くの精神病院で取り入れられている.
駒ヶ根病院は昭和31年9月,長野県駒ヶ根市の天竜河畔に設立された.開院当初から約6年間は主として農場作業が続けられたが,46年病棟開放制とともに院内作業の縮小化をして現在は企業下請作業としてのいわゆるワークショップ型院内作業が中心となっている.当院における作業療法の現状について具体的に紹介して考察を加えるとともに実際的な問題点を指摘してみたい.
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