書評
「医療と教育の刷新を求めて」―聖路加看護大学学長 日野原重明
相澤 豊三
1,2
1立川病院
2慶応義塾大学
pp.350-351
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101911
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西洋医学を根幹として発達してきたわが国における近代医学の歩みは華々しい成果を挙げ,とくに伝染病のコントロールと乳幼児の対策が示した実績はまことに燦然たるものがあったといわざるを得ない.ためにわが国民の平均寿命は男女ともに75歳前後に達するに至った.しかしながら科学は万能かと描いた夢には思わざる陥し穴が待っていたことに近年気づきはじめてきた.今や生命の延長に伴う成人病の対策に手を焼くことになったのであるからまことに皮肉な現象ともいえよう.
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