Japanese
English
特集 義肢・装具ハンドブック
Ⅰ.義肢・装具の世界
義肢・装具学の歴史
History of Prosthetics and Orthotics
武智 秀夫
1
Hideo TAKECHI
1
1岡山大学医学部理学療法部
1Department of Rehabilita tion Medicine, Okayama University Medical School.
pp.741-747
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101801
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.まえがき
医学の歴央は人類の歩みとともに古い.病む人達の苦痛を和げるための手段,つまり治療面でのできごとは,ずい分古くから知られている.
しかし手や足を失った切断者は昔からどのようにすごしてきたのであろうか.また先天性股関節脱臼,内反足,脊柱側彎症などの治療,ポリオ,脳性麻庫,片麻痺などの残存機能をおぎなうためにどのような手段がとられてきたのであろうか.今日では義肢・装具といった手段が容易に考えられるが,長い歴央の過程で,このような障害をもった社会的弱者に対する社会的観点の変遷,また人類が歩んだ技術革新の過程と義肢・装具の歴史は深いかかわり合いをもっている.この2つの側面から義肢・装具がどの様に進歩していったか,また障害者に医学および社会がどのように対応していったかを述べてみたい.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.