書評
―川村次郎・竹内孝仁(編集)―義肢装具学(第2版)
武智 秀夫
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
pp.166
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105761
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この度,川村次郎,竹内孝仁両先生の編集による義肢装具学(第2版)が上梓された,まず最初に40名近い執筆者の書かれたものを理学療法士,作業療法士養成校向けのものにまとめられたことに敬服する.
順を追って本書の内容を紹介しよう.Ⅰ部は歩行のバイオメカニクスで健常歩行,義肢装具歩行が,ついで義肢装具のバイメカニクスが総論として述べられている.Ⅱ部は義肢編で,切断,義肢総論,下腿義足,大腿義足,股義足,サイム義足,足部部分義足,義手,切断者のリハビリテーション,Ⅲ部は装具編で,装具総論,片麻痺の下肢装具,対麻痺の下肢装具,スポーツ障害の装具,小児装具,整形外科的治療装具,靴型装具,足装具,杖,歩行補助具,頸椎装具,側弯装具,腰背痛の装具,脳性麻痺の装具,リウマチの装具,末梢神経損傷の装具,手の外科の術前・術後の装具,頸髄損傷の上肢装具,車いす,座位保持装具,自助具・福祉用具,義肢装具の材料学,義肢装具に関する法と制度であり,項目として義肢装具を網羅している.また,各項目毎に演習問題がつけ加えられているのも特徴的である.
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