Japanese
English
特集 リハビリテーション各専門領域の国際動向
義肢装具
Prosthetics and orthotics.
田澤 英二
1
Eiji Tazawa
1
1(株)田沢製作所
1Tazawa Manufacturing Co
キーワード:
摩擦刺激
,
骨格構造義足
,
発展途上国
Keyword:
摩擦刺激
,
骨格構造義足
,
発展途上国
pp.521-524
発行日 2002年6月10日
Published Date 2002/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109782
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,義肢装具の世界でもグローバリゼーションが進んでおり,世界各地で開発された技術や製品は短期間で世界中に行き渡るようになった.
先進国での傾向は,義肢においてはQOL(quality of life)向上の一環として,機能的なソケット形状,皮膚に優しい材質,ハイテク化された継ぎ手,足部部品が開発されている.また,切断者は70歳以上の循環障害による切断の高齢者が多く,その需要層に向けた簡易・軽量の部品開発もされている.装具では,早期の装具療法による変形の防止や機能向上など,早期治療に対応できる既製品の多様化が目覚ましい.
しかし,グローバルにみると義肢装具を必要としている人達の7割以上は発展途上国に集中しており,そこでは先進国の専門家によって義肢装具サービスや教育施設の設置等の支援が行われている.また,発展途上国向けの廉価で,耐水性に優れ,なおかつ耐久性のある部品の研究開発,評価も行われている.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.