プログレス
手指の腱損傷に対する理学及び作業療法/職業リハビリテーション(5)
田島 達也
1
,
松井 亮輔
2
1新潟大学医学部整形外科教室
2身体障害者雇用促進協会
pp.357
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101686
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手指の精巧な運動には筋収縮を関節運動に転換する腱の作用が不可欠である.手指運動に関与する腱は小手筋群を除き,みな長く,従って損傷(切離)される機会が多い.また腱鞘のある部分や,腱交叉部のような特殊構造をもつ指屈筋腱では修復にも特別の配慮を要し,しかも周囲との癒着がとくに生じ易い.
このようにとくに指屈筋腱損傷の治療がむずかしく,これに対しては手術と共に術後の理学・作業療法の適正さが成績を左右する重要因子となる.
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