資料
リハビリテーションに関する教育・研究体制等について(勧告)(2)
pp.351-356
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101685
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Ⅲ.言語療法士(仮称)の教育について
リハビリテーションの対象として言語障害は大きな位置を占める.脳卒中による失語症あるいは構音障害,脳性麻痺における構音・発声障害あるいは言語発達の障害,その他多種多様な言語障害があり,それに対処して,評価・治療・リハビリテーションにたずさわる専門職が言語療法士あるいは聴能言語士(いずれも仮称)(speech therapist, S.T.)である.
言語は,人間の発達を保証し,思考及びコミュニケーションの根本的な手段として,人間生活を保持し,社会生活を営むために不可欠である.したがって,音声・言語機能の障害は,単なる身体的欠陥にとどまらず,精神及び人格の成長,発達をも阻害し,生活の根本を脅かす重大な問題となり,放置すれば,精神的・社会的死を招来するものである.
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