プログレス
手の外科と理学療法・作業療法/職業リハビリテーション(1)
田島 達也
1
,
松井 亮輔
2
1新潟大学医学部整形外科学教室
2身体障害者雇用促進協会
pp.49
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101616
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- 文献概要
人間の能力発揮に不可欠な手は外傷,炎症,神経麻痺,先天異常など種々な疾患に侵され易く後遺障害を残す率も極めて高い.これに対し手の外科は新技術の開発と導入で目覚しい治療効果を挙げている.
ところで手の外科医の中には手術療法が中心で,リハについては医師が患者に簡単な指示を与える程度で充分に考えている者もいるが,組織的なリハ療法が手術療法と並んで大きな力を発揮することは私たちの体験のみならず今や一般に認められている事実である.卑近な事例として1手がもつ14指関節のROMを経時的に正確に記録することすら療法士の協力なしには困難な仕事である.アメリカの大きな手の外科センターにおけるリハチームの貢献は目覚しく,手を専門とするリハ医,PT,OTも現われつつある.
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