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特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ
膵癌患者の術後フォローアップ
Post-surgical follow-up of pancreatic cancer
広田 昌彦
1
,
岡部 明宏
1
,
小川 道雄
1
Masahiko HIROTA
1
1熊本大学医学部第2外科
キーワード:
膵癌
,
浸潤性膵管癌
,
膵管内乳頭腺癌
,
再発形式
,
予後
Keyword:
膵癌
,
浸潤性膵管癌
,
膵管内乳頭腺癌
,
再発形式
,
予後
pp.781-785
発行日 2002年6月20日
Published Date 2002/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904890
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膵癌の治療成績は悪性腫瘍の中で最も不良である(5年生存率は実測生存率で7%程度).また,術後の再発形式は肝転移と局所再発が約60%と高率で,次いで腹膜播種が35%と多い.ほとんどが腹腔内の再発である.
膵癌術後のフォローアップは予後が不良であることや上記のような再発形式を念頭において行っていく必要がある.主要な再発部位が肝臓と局所であるので,上腹部の画像診断を定期的に行う必要があるが,筆者らは感度,読影・経時的比較の容易さなどからCTを中心に行っている.その他,胸・腹部X線写真,腫瘍マーカーの測定,身体所見のチェック(Schnitzler転移,Virchow転移のチェックを含む)を行っていく.原則として3か月ごとに画像検査,2か月ごとに血液検査(腫瘍マーカーの測定を含む),1か月ごとに身体所見のチェックを行っている.
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