The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 12, Issue 2
(February 1978)
Japanese
English
特集 整形外科的疾患から
大腿骨頸部骨折の運動療法
Movement Therapy for the Hip Fracture
古里 正彦
1
Masahiko FURUSATO
1
1東京警察病院
1Tokyo Metropolitan Police Hospital.
pp.75-81
発行日 1978年2月15日
Published Date 1978/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101625
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はじめに
大腿骨頸部骨折の研究の歴史は古く,次々と新らしい治療法も開発されつつあるが,いまだに多くの問題点も残されている.
本骨折の治療の原則は,“完全な整復”と“強固な骨接合”にあるが,この二つが完全に行なわれても患肢の支持力を充分に保持し,股関節の運動機能を出来うるかぎり正常に近い迄に維持し,かつ無痛であるためには,適切かつ正しい運動療法が重要な役割をになっている.
また粗暴な訓練や早期の体重負荷により,偽関節,大腿骨頭壊死,股関節症,異所性化骨等の二次的障害の発生を助長する危険があることを忘れてはならない.従って常に担当ドクターとの情報交換を密にして訓練を行わなければならないことは当然である.
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