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Ⅰ.はじめに
歩行訓練を行う際に尖足,下垂足,内反足外反足等の足関節の問題に悩まされる例は少なくない.このような足関節の動きをコントロールする短下肢装具として従来より両側支柱装具,単支柱装具,靴べら型装具(shose Horn Brace)プラスチックらせん装具(Plastic Spinal Brace)などがその障害の程度に合わせ選択,処方されてきている.両側支柱装具,単支柱装具は機能的にはほぼ満足すべき結果を得てはいるが,日本の生活様式において室内室外の両用ができない.靴が限定されてしまう.外観が良くない等の欠点がある.これらを解決するために室内用,室外用の両方を製作する方法が取られてきたが,経費がかかりすぎる.はきかえるのに時間を要する等の点から結局,室内では装具をつけないで異常歩行のまま移動することが多いというのが現状であった.
次いで室内室外の両用ができ外観のすぐれた装具としてSimon,Corcoran Jebsen,Wildmanにより靴べら型装具が,Lehneisによりプラスチックらせん装具が発表されて用いられているが,プラスチックの耐久性に欠ける,採型製作が難しい等の欠点がある.
又これら従来の短下肢装具-両側支柱装具,単支柱装具,靴べら型装具,プラスチックらせん装具等々-に共通して言える事は採型から完成までに日数がかかり過ぎるという点である.
そこで今回我々は,室内室外の両用が可能で採型が簡単な耐久性のある装具はないものかと,いくつかの会社で発売している装具を使用してみたがUnited States Manifacturing社のShoe Claspを部分的に改良し使用してみたところかなり良い結果を得たので下記に紹介する.
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