紹介
障害者を取りまく環境調査
清水 ミシェル
1
,
三谷 邦子
1
,
青沼 潔
2
,
新井 光男
1
,
石原 正文
1
,
遠藤 道子
1
,
悴田 明
1
,
菊谷 修
1
,
小林 孝誌
1
,
鈴木 徹
1
,
関谷 政夫
1
,
隆島 研吾
1
,
知久 幸子
1
,
土屋 詔
1
,
橋本 久
1
,
三浦 孝彦
1
,
若井 克史
1
,
和田 直子
1
,
木村 義徳
1
,
白川 守
1
,
川口 祥子
1
,
奈良 英子
1
1府中リハビリテーション学院
2府中リハビリテーション学院理学療法科
pp.63-68
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101621
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Ⅰ.まえがき
近年,障害者の多くは,彼らの態度あるいは心構えを変えつつあり,社会から自らを閉じ込め隠されることを否定しつつある.彼らは障害者でない人と同じ扱いをされるべきであり,その権刊を持つことを主張し始めている.しかし社会は彼らと調整を図るために未だ充分に歩み出しているとは言えない.社会が変わりつつある間,我々は,障害者が,現在の環境に適するように援助して行かなくてはならない.
治療者として我々は,障害者が出来得る限り自立出来るように治療し,訓練している.そうすることによって彼らは,もとの生活に復帰することが出来ろかもしれない.治療はしばしば病院あるいは,リハビリテーションセンターと呼ばれる場所に保護することでなされてきた.我々は,患者を待ちうけている“外の世界”を知っていうけれども,我々は患者が幸運にも退院して家に帰れる程十分にリハビリテートしたとみなしても,障害者達が出くわさねばならない実際の問題について十分な知識を持っていることはまれである.患者を適切に訓練するために,又,身体的,杜会的,心理的な問題に対し準備させるために治療者は,患者を取りまく状況の正確な知識を持っていなければならない.そのように患者を十分に治療して初めて私達は,真に患者をリハビリテートしたと主張出来るのである.
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