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特集 脳性麻痺の評価
Denver Developmental Screening Test(デンバー発達スクリーニングテスト)の紹介
Denver Developmental Screening Test
宮前 珠子
1
Tamako MIYAMAE
1
1国立療養所東京病院附属 リハビリテーション学院
pp.171-179
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101432
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まえがき
Denver Developmental Screening Test(DDST)は,米国,コロラド州,デンバーにある,コロラド大学メディカルセンターの,小児科及び精神科臨床心理部門のスタッフによってつくられ,標準化され,1967年に発表された,0歳から6歳までの子供の発達を調べるテストである.
スクリーニング・テストという名前が示すように,このテストの目的は,より精密な医学的検査又は発達検査を受ける必要のある子供達を,一般の子供達の中から選別することであって,このテストによって診断を行なったり,知的発達の程度を正確に評価したりしようとするものではない.その点,この記事は,「脳性麻痺の評価」という特集の一部ではあるが,DDSTは脳性麻痺児の評価に特に重点を置いている訳ではなく,広く発達遅滞一般の早期発見を目ざすものである,ということを心に留めておいて頂きたいと思う.即ち,このテストにより,脳性麻痺児も発達遅滞児の一部として発見され,その結果精密な診察がなされ,それによって脳性麻痺との診断が行なわれる,という手順をとる訳である.
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