Japanese
English
研究と報告
本邦におけるMichigan Alcoholism Screening Test(MAST)の検討
Study on Michigan Alcoholism Screening Test (MAST) in Japan
三田村 幌
1
,
山家 研司
1
,
岡本 宜明
1
,
小片 基
2
Akira Mitamura
1
,
Kenji Yambe
1
,
Yoshiaki Okamoto
1
,
Motoi Ogata
2
1旭山病院
2北海道精神衛生センター
1Asahiyama Hospital
2Hokkaido Mental Health Center
キーワード:
MAST
,
Alcoholism
,
Alcohol dependence
,
Screening test
Keyword:
MAST
,
Alcoholism
,
Alcohol dependence
,
Screening test
pp.903-911
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203305
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抄録 本稿では先に発表したMASTの資料の考察を,内外の文献との比較をもとに行い,“Alcoholism” Screening Testの基本的問題を明らかにした。
(1)MASTの抽出しようとしているAlcoholism概念は今日の依存概念を軸とした考え方とやや異っている。
(2)抽出されているのはself-identifiedされたalcoholicが主になり,denialによってfalse negativeを生じる可能性は否定できない。
(3)質問は主にアルコールに関連したsocial disabilitiesとphysical disabilitiesであり,依存の直接的徴候である諸症状の質問が必ずしも充分でない。
(4)テストの実施は自己記載法が実用的であり,他の方法に較べて大きな差を認めない。家族に問う方法も信頼できる。
(5)選別基準および加重点について本邦のMASTの結果は一応の有効性を得ているが,実用上,技術上なお検討を要する。
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