Q and A
〔寒さと痙性の問題について教えて下さい〕
水本 善四郎
1
,
佐々木 昇
2
1国立療養所西札幌病院
2北海道留萌市留萌市立病院リハビリテーション科
pp.50-51
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101404
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Q 寒さと痙性の問題について教えて下さい
A 寒さと痙性との生理学的メカニズムについては,私自身不勉強で良く分かりませんが,確かに寒さにより新陳代謝や筋紡錘活動が低下することは明らかであり,かつ,伸張反射が高まる結果,いわゆる「こわばる」,「つっばる」など,その表現こそ違え,寒さと痙性とは少なからず関連性はあるものと思われ非常に興味深いものがありますが,実際に寒さによるところの痙性の影響を客観的に促えることは困難な問題と考えます.
ですから入院期間中の検査に当たっては,その殆んどが患者の訴えに基づき,痙性の状態について聴取することが多いということで多分に主観的要素が含まれしています.
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