メディカルプログレス
血友病の整形外科的管理/神経と筋との機能的連がり
岩倉 博光
1
,
真野 行生
2
1帝京大学整形外科
2名大第一内科
pp.49
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101403
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血友病は,従来,日本には少ないとされていたが,奈良医大の吉田邦男教授を中心とする厚生省の調査では,推定発生は男子出生人口約1万人に1人と,欧米に比し決して少なくない.そして血友病の約85%は血友病Aが占めている.
血友病Aとは凝固第8因子の欠如または不足(50%以下)のものであり,血友病Bとは第9因子の不足のものをいう.その重症度は各因子の血中レベルによって決められ,1%以下を重症,1~5%を中等度,5%以上を軽症といっているが,25%以下では小さな外科手術でも後出血があり,50%以上では無症状であり骨関節手術でも安全にできる.
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