メディカルプログレス
失語症(6)―失語症と痴呆の相関,PT・OTとして失語症患者への接しかた/Sympathetic Hyperreflexia
福井 圀彦
1
,
三好 正堂
2
1七沢病院
2九州厚生年金病院リハビリテーション科
pp.1165
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101389
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失語症と痴呆との相関,PT・OTとして失語症患者への接しかた
失語症患者は表出能力や,聴覚・視覚的理解が悪いため,一見痴呆のようにみえる場合が少くない.従来も失語症患者の知能を正常とするか,異常と考えるかについていろいろの意見のあったところである.
失語症では局在性病巣による局所的言語症状が主体であるのにたいし,痴呆ではびまん性の脳の変化によるもので病像も多種多様であり,その中には言語症状が包含されうるが,その程度は局在性障害による失語症ほど症状が顕著ではないのが特徴である.
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