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特集 運動療法
Ⅱ.中枢性麻痺に対する運動療法
C.中枢性麻痺の運動療法
脳性麻痺の運動療法―神経発達学的治療アプローチ
Therapeutic Exercise in Cerebral Palsy: Neurodevelopmental Approach
今川 忠男
1
Tadao IMAGAWA
1
1聖母整肢園
pp.981-990
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101363
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Ⅰ.はじめに
近年,脳性麻痺に代表される中枢神経系損傷患者の運動障害の解明がすすむにつれ,その運動療法に対する考え方,内容も変化してきた.それは脳性麻痺に対する治療アプローチは感覚-運動統合を考慮したものにすべきであるということである.この概念は現在多くの治療アプローチが存在するにもかかわらず共通の基盤となるものである.
また,脳性麻痺の運動療法を脳性麻痺に対する療育体系の一側面としてとらえる必要もある.それは我々が“脳性麻痺の為の療法士”(あるいは“発達科学領域の療法士”)を目指す場合,運動療法を含む数多くの課題を遂行していかなければならないことでも理解できる.
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