特集 職業的リハビリテーション
<随想>
国立リハビリテーションセンターの構想―特に職業的リハビリを中心として
橋倉 一裕
1
1国立身体障害センター
pp.762-763
発行日 1976年10月15日
Published Date 1976/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101318
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今度厚生省が埼玉県所沢に設立しようとしている国立総合リハビリテーションセンターは外国にもその例を余りみない施設(肢体不自由, 視力,言語,聴力,内部等の全障害者を収容する)を作ることにある.そしてそのセンターの中にリハビリ病院は勿論リハビリ・サービス関係のある部門(社会的・心理的・教育的・そして職業的リハビリ等の全部門)を含むのである.この他スポーツやレクリェーションや自動車訓練のできる部門もあり,それに研修研究所や義肢装具の製作工場まであって,リハビリに必要な要員や専門職員の養成所まで計画されている.それ故「実験福祉学」や「臨床福祉学」などの言葉があるとすればこんなセンターがインターンやレジデントの訓練場所として最もふさわしいものであることは論をまたない.
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