特集 難病
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    Introductory Remark
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                荻島 秀男
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Hideo OGISHIMA
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1東京都養育院付属病院リハビリテーション部
                
                
                  2東京都老人総合研究所リハビリテーション医学部
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.665-666
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1976年9月15日
                  Published Date 1976/9/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101293
                
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- 文献概要
歴史的にみて,人間は自然及び社会の中で育って来たものであるがその本質は,社会的であると定義されることが多い,しかし従来の医学はあまりにも人間を生物学的な面のみで把握しようとして来たし,医学教育も人間を生物学的対象としてみることを偏重したものが主流を占めて来ている,人間が基本的には社会的なチャンスに左右されることが多いという前提にたてば,衣食住の問題が表面に出るが,生活を営むには身体機能,即ちADLの重要性が関与するので必ずしも身体的機能と社会的な面を分離して考えることはできない.
リハビリテーション医学は患者を生物学的一対象物としてでなくあくまでも1人の人間としての尊厳を守ることを基本とした医学の分野であるだけに,その意図が,仲々従来の生物学的立場のみにとらわれるグループには理解困難である.困難であるどころかそのようなものは純粋のいわゆる表面的にアカデミックな医学ではないという理屈をつけて理解しようとする前に拒否反応を起こしてしまうグループもわが国には多い.
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