特集2 理学療法士・作業療法士と法
理学療法士・作業療法士と開業―欧米の事情
荻島 秀男
1,2,3
Hideo OGISHIMA
1,2,3
1東京都養育院附属病院リハビリテーション部
2東京都老人総合研究所リハビリテーション医学部
3高知リハビリテーション学院
1The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital.
pp.613-616
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101532
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理学療法士・作業療法士の歴史的背景を考える上で,開業とは切っても切れない縁がある.わが国では,マッサージ師,柔道整復師等の開業は多いが,理学療法士,作業療法士の単独開業はその例をみない.しかし,理学療法士・作業療法士法をみると,開業をしてはならないという項目はどこにもないし,医師の指示が得られるシステムさえ確立されれば開業する可能性も充分あるわけで,今後10~20年の間には色々な形での就労が考えられるし,多方面に活躍の場が得られるだろう.とは言っても,今後,理学療法士・作業療法士ができるだけ社会的なニードに応えて,自分達で自分達の職種の確立に関して努力をするか否かにかかっている.それには,同職種相互に厳しいチェックと,相互にレベルアップに対する覚悟が必要であろう.
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