特集 研究法
―研究テーマの見つけ方―OTの臨床研究
生田 宗博
1
1横浜市立大学医学部病院リハビリテーション科
pp.579-582
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101270
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Ⅰ.はじめに
今更のことから,1.現実に作業療法士がいて,患者や障害者等の対象にサービスする作業療法業務が行なわれています.2.対象の持つ障害に対処するための固有の専門技術として作業療法は発展して来ています1).
前者はOT(作業療法又は療法士)サービスを生み,後者はその価値を育てます.教育はこの価値を作る人を養成し,治療,訓練はこの価値をサービスすることで,研究はこの価値に保障(効果と限界)を与えていくこと,と私は考えています.
基礎と臨床という医学的用語がありますが,その意味でOTは現在臨床的であり,臨床の実際は,評価の下に組まれたプログラムにのっとり,治療・訓練の技術をサービスすることの繰り返しです.したがって,OTの行なう研究は普通,臨床研究がその主体となります.
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