―研究テーマの見つけ方―日々の仕事の中からテーマが生まれる……

　“研究テーマの見つけ方”というテーマに対して改まって書くことができない，というのは私が研究所という所で研究を仕事としていることは事実であるが，まだ日も浅く，暗中模索の段階に現在あるからで，明確な対象をもっていないためであろう．そこで現在の混沌とした自分自身を見直す意味も含め，今までにどのようなことをしてきたか，現在何をしているのかを雑感ではあるが書いてみたい．

　理学療法における研究の目的は，やはり，人間に還元されるものとしてあるのは崩してはならない原点であろう．卒業して間もなくであったこと，又臨床に出て日が浅かったこともあり，どこに問題があり，どのように解決しなければならないかが，よくわからなかった時期であった．