特集 モチベーションが上がる看護研究の始めかた
看護研究の進めかた―テーマの種を見つけて結果が芽を出すまで
鈴木 貴子
1
1袋井市立袋井市民病院
pp.324-328
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100593
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はじめに
私たちの病院では,毎年院内看護研究を行なっており,各部署が2年に1回持ち回りで発表をしています.私が所属している外来では4つのチームに分かれ,輪番制で看護研究を行なっています.
看護研究は,専門職としてよりよい看護を確立するため,また看護職員の資質向上のためにも不可欠であると言われています.しかし,看護研究を行なった看護師からは「プライベートの時間がなくなった」「すごく大変だった」「やらされている感じがした」などマイナス面の印象が多く聞かれます.
私たちも,実際に看護研究に取りかかってみると,テーマの絞り込み方や文献検索などで大変な思いもしました.しかし,研究を進めていく過程で,患者から教えられ,学び,さらに今後の課題について深く考えることによって,自分たちの看護に大きな価値を見出すことができたように感じます.
本稿では,私のチーム(内視鏡・放射線科・外来化学療法室など)が看護研究に取り組んできた過程を振り返り,研究によって得られた成果について考えてみたいと思います.
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