プラクティカル・メモ
我々の考案したTenodesis Splint(R.I.C.のmodification)
田村 茂
1
,
生田 宗博
1
,
対馬 祥子
1
1横浜市立大学医学部病院リハ科
pp.572-573
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101069
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頚髄損傷によるquadriplegiaの患者によく用いられるTenodesis SplintにはWrist Driven Flexor Hinge Splint1)及びR.I.C.(Rehabilitation Institute of Chicago)Plastic Tenodesis Splint等がある.いずれも手関節の強い手根伸筋の一部が残っている場合に,これらを力源にPinchを得るために用いるものである.
ところが我々のC6,C7の症例の調査では,Pinch等を必要とするADL動作は装具を用いないでTenodesis Action等2)で代償されていた.しかし自力で尿収器を操作する等のADL動作では強いPinch力を必要とし,これらは上記の代償動作では出来なかった.そこで強いPinch力を出すためには,どうしてもTenodesis Splintの開発が必要となった3).
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