連載 Medical Scope
蕁麻疹患者のLifestyle Modification
内田 秀昭
1
,
鎌田 昌洋
2
,
多田 弥生
3
1帝京大学医学部皮膚科学講座
2帝京大学医学部皮膚科学講座 准教授
3帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授
pp.71-76
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.11_0071-0076
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蕁麻疹の生涯罹患率は約20%とされ,われわれ皮膚科医にとって,日常の外来診療で蕁麻疹を診察しない日はない。しかし,その病態形成にはいまだ不明な点も多く,特定の刺激によって誘発される蕁麻疹以外の特発性の蕁麻疹においても,物理的刺激や運動,食物や精神的ストレスなどの悪化因子が存在することが知られ,これらを可能な限り回避するように患者のLifestyle Modificationを行っていくことが重要である。さらに,蕁麻疹は一人の患者に複数の病型が混在することも多く,治療に際しては蕁麻疹全体の知識に基づく正確な病型診断ならびに病勢を把握し,常に患者の利益を最優先に考える治療を行うべきである。
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