特集 新任職員に対する院内教育
<随想>
スイスでの経験から
原 和子
1
1神奈川県リハセンター
pp.355
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101026
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雪をいただくアルプスの山々と湖にかこまれたスイスの病院では個人の尊厳に基づく自治という精神が生きついているようでした.
私達OTは国際的にスタンダードな意味で専門家としての共通点をもっている為,ここでの就職に際しても仕事の内容について混乱することはありませんし,日本的発想で4月に新入職員を一同に集めた式の後,大々的に研修を行うといった風景は見あたりません.もちろん細かな手続上の事では,種々とOTに説明してもらいました.しかし自分の仕事の割りふりには自分で責任をもって行わなければいけません.その為に各科には秘書が配置され,独立しており中央の事務室にはディレクターと事務員が2人のみです.出勤簿がなくあたえられた休暇,出張等は全て自分でコントロールし科内で処理します.このような方法ではいつも他とのコミュニケーションを大切にし調和を保つ努力が払われていなければなりません.
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