特集 保健婦の歩んだ道
スイス
pp.24-25
発行日 1951年7月10日
Published Date 1951/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200107
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所謂保健事業に實際に從事しているのは"Gemeinde-schwester"(派遣看護婦とでも譯したらよろしいでしようか日本の派出看護婦とはまた異なつています)と"Fürsorgerin"(之も適當な譯が見當りませんが,一般社會問題の解決に又事務的方面に働いている婦人達で假りに保護婦又は世話係とでもしておきましよう)です。即ち,Gemeindeschwester及びFürsorgerinの一部がこの國の公衆衞生方面に活躍しているといつてよいと思います(日本の保健婦の仕事が2つに別れているわけです)
先すGemeindeschwesterは言葉の如く團體に所屬している看護婦でその團體は主に市,町村自體又は教會關係の團體でその團體(Gemeinde)より報酬をうけているのです。彼女達の働きは主に都市,田舎を問わず,家庭での治療,看護を欲し,又は必要とする患者を訪問し,醫師の指導のもとに患者の處置,看護にあたります。病院や醫院の看護婦が患家を訪問し,處置や皮下注射をする事はありません。それらはすべてGemeindeschwesterの手により行われています。
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