Japanese
English
特集 老人
老人と職業
Occupation of the old
原田 豊治
1
Toyoharu HARADA
1
1東京心身障害者職業センター
pp.97-101
発行日 1975年3月15日
Published Date 1975/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100964
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老人は,多年にわたって社会の発展に寄与してきた者として,敬愛され,生涯健全で,安らかな生活が保証され,かつその希望と,能力に応じて,適職に従事して,社会活動の場を与えられるよう,老人福祉法で,その根本理念として明らかにされている.老人問題は,老人の年齢,健康度,体力,生活環境,居住地域等により夫々異なった問題を持っており,その対策も,社会保証,保健衛生,介護,経済生活,家族関係,余暇利用職業関係等,多岐な問題をもっている.
そして,ますます高齢化する.我が国の人口は,それ自体高年齢就業者の増加を,生むとともに,
(1)核家族化による家族の扶養意識の変化
(2)教育水準の上昇による子弟への扶養の負担
(3)定年年齢と,社会保障受給年金とのギャップという形で,更に高齢者の就労は増加の傾向にある.この高齢者(老人)の職業についての現状とその対策について,ささやかであるがふれてゆきたい.
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