Japanese
English
展望
脳性運動障害に対するVojta法の紹介とその試み
Application of Vojta Method for Cerebral Motor Dysfunction
富 雅男
1,2
,
山田 貞雄
3
Masao OMI
1,2
,
Sadao YAMADA
3
1大手前整肢学園
2ケルン大学整形外科
3吹田療育園
pp.463-470
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100869
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はじめに
私がVojtaの名前を知ったのは,3年間の大手前整肢学園の勤務の後,1970年7月にMünster大学整形外科学教室に留学し,私がCPをやっていたという関係でまず脳性麻痺部門(CP Abteilung)にまわされた時が最初である.勿論日本にいた時は,Bobathすらようやく日本に導入しはじめられた頃で,いわんやVojtaの名前などついぞ聞いたことがなかったので,私がその訓練方法を見た時の驚きというのは,御想像ねがえると思う.
Münster大学整形外科主任であるMatthiass教授とKöin大学整形外科Dr. Vojtaの好意によりVojtaのコースを受講することが出来た.
このコースの正式名称は,運動障害児に対する運動学的発達の応用(die angewandte Entwicklungs Kinesiologie für bewegungsgestörte Kinder)で,Aコースは,1971年5月3日から1971年5月28日の約4週間,Bコースは,Aコースより約半年後の1971年11月8日から1971年11月19日迄の約2週間であった.
A,Bコースが,分かれているというのは,受講生にとっては非常に意義があった.というのは,この6カ月間にAコースで受講した実技や理論を実際に行い,そしてそこで生じた疑問等を次のBコースに持ち込むことにより,更にVojtaの原理やテクニックを深めることが出来ることである.
このようにコースが2回に分けられているのもVojtaの人となりをあらわしているように思われる.
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