Japanese
English
特集 痛み
痛みの生理学的機序と神経ブロック療法
Physiological mechanism of pain and therapeutic nerve blocks
若杉 文吉
1
Bunkichi WAKASUGI
1
1関東逓信病院麻酔科
pp.385-390
発行日 1974年6月15日
Published Date 1974/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100846
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はじめに
痛みの治療の中で,昔から考えられている1つに痛覚伝導路の遮断がある.そこで今回は痛みの生理学の一部である,痛覚伝導路の基本型について述べ,日常遭遇する痛みの悪循環について簡単にふれてみたい.そして大部分は神経ブロック症状の理解を深めるための基礎的事項をほりさげることにする.
痛みに対する薬物療法も手術療法もかなり究め盡され,限界がはっきりしてきたように思われる.第3の治療法ともいうべき神経ブロック療法は未だ10年余と歴史も浅く,研究は緒についたばかりであるが,筆者は無限の可能性がひめられていると期待している.
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