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特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
一般演題
根性坐骨神経痛に対する腓骨神経ブロック―神経ブロックの作用機序に対する考察
Peroneal Nerve Block for Sciatica
田尻 和八
1
,
高橋 啓介
1
,
池田 和夫
1
,
富田 勝郎
1
,
長田 茂樹
2
Kazuya Tajiri
1
1金沢大学医学部整形外科
2富山県立中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
神経ブロック
,
nerve block
,
腓骨神経
,
peroneal nerve
,
坐骨神経痛
,
sciatica
Keyword:
神経ブロック
,
nerve block
,
腓骨神経
,
peroneal nerve
,
坐骨神経痛
,
sciatica
pp.527-530
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901104
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抄録:日常の診療で用いられている神経ブロックの中には,病変部位よりも末梢で行われているものがある.今回我々は病変部位より末梢でのブロックの効果を調べる目的で,根性坐骨神経痛に対し病変部位よりはるかに離れた腓骨頭部で腓骨神経ブロックを行い,その効果を検討した.対象は腰椎椎間板ヘルニア10例と腰部脊柱管狭窄症10例であり,ブロックには2%リドカイン6mlを用いた.ブロック後15分の時点で,下腿の疼痛は全例で軽減または消失した.SLRTおよび間欠性跛行にも改善がみられた.根性坐骨神経痛の出現には,病変部位で発生したインパルスのうち末梢を伝導するインパルスが重要であると思われた.
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