講座
対談/PT,OTと研究(3)
砂原 茂一
1
,
上田 敏
2
Shigeichi SUNAHARA
1
,
Satoshi UEDA
2
1国立療養所東京病院
2東大病院リハビリテーション部
pp.173-180
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100795
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研究の色々なタイプ
上田 これまでは総論的に,研究というもののあり方,考え方をうかがったわけですが,これから少し具体的な点に入って,各論的に考えてみたいと思います.まずどういう研究のタイプがあるかということです.いろいろなタイプがあると思うんですが,まずいままでの医学の研究の中では,どういうタイプがあったかということからお話しいただけませんでしょうか.
砂原 PTやOTの方が学校を卒業されて職場で働いておられると,毎日の診療に追われているというのは実際の状況だろうと思うんですけれども,追われている間に,なにかやはり自分で考えて研究をしたい,もっと端的にいえば,時には学術雑誌に自分の名前が載るようなこともやってみたいと思われるのは当然だと思うし,実際,医学のいろいろな仕事というのは,そういう気持ちから出てきたものの集積であると思うんです.
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