リウマチの作業療法―（RA患者に焦点をおいた病気とその心理的側面）

Occupational therapy for rheumatoid （Especially, in RA patients）

緒言

　この原稿のオリジナルは昨年岡山で開かれた日本理学療法士協会研修会のシンポジウムの席上で発表させていただいたものである．ただし今回はそれに多少の添削を加えてある．内容はまず一般論として相手を理解するという必要性とその意味あいについてふれ，理解する内容の一端として機能障害と精神身体生理学の背景，障害と情緒反応，痛みの心理的背景，経路と調整手段，RA患者の性格とその要因等をとりあげる．更にRA患者のもつ問題点に対してセラピストとして考慮すべき心理的背景とそれ等へのアプローチについて具体的に考えてみたい．尚RA患者をとりかこんでの教育指導問題を関連分野にともなって大まかに考えてみたい．