Japanese
English
展望
股関節手術後の理学療法
Postoperative physical thevapy of the hip joint.
大谷 淳
1
Atsushi OHTANI
1
1京大病院理学療法部
pp.97-102
発行日 1973年2月15日
Published Date 1973/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100569
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はじめに
最近,世界的にまた日本においても,変形性関節症(Osteoarthritis)や慢性関筋リウマチ(Rheumatoid Arthritis)などに対して各種の関節形成術(Arthroplasty)が多く行なわれるようになった.そのおもなものは股関節の全置換術(Total Replacement)やカップ関節形成術(Cup Arthroplasty),膝関節のWalldiusやShiers typeのMechanical kneeやTibia plateau prosthesis,指関節のFlattやSwansonのProsthesisなどである1).
ここでは特にわが国で多く行なわれる股関節形成術とその他股関節再建術など,股関節の術後理学療法について,京都大学病院で行なっているものを中心にまとめてみたい.
種々の股関節疾患に対して多くの手術がある.そのおもなものをあげると,先天性股関節脱臼(LCC)に対して減捻・内反骨切り術,Chiariなどの骨盤骨切り術,Colonna手術,臼蓋形成不全に対しての臼蓋形成術,変形性股関筋症(Osteoarthritis of the Hip)に対して内反・外反骨切り術,筋解離術,関節固定術,カップ関節形成術,全置換術など,大腿骨頚部骨折に人工骨頭置換術である.他の結核性股関節症,慢性関節リウマチ,無腐性大腿骨頭壊死,ペルテス病などに対しても上記の手術が行なわれている2).しかしここでは成人に行なわれる手術でPTが必要なものだけとりあげる.
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